河川の水質を守るために

　流出事故の多くは、工事・店舗・一般家庭などの管理ミス、不法投棄等により流出したものが、水路や道路側溝を通じて河川に流れ込むことにより発生します。近くに河川がなくても水路や道路側溝はどこかで河川につながっています。流出事故が起きると川の水が汚染されて、魚や水生生物に被害を与えたり、私たちの生活環境に重大な支障をきたします。

　野川周辺の前原町二・三・四丁目及び中町一丁目ならびに東町五丁目の一部地域と関野町全域では、汚水と雨水を別々に処理する分流式下水道のため、道路の雨水桝に流れ込んだ汚水はそのまま河川へ流出してしまいます。洗車等の排水や薬剤等も雨水桝や側溝に流さない様お願いします。
（注記：合流式下水道の一部地域でも直接河川に流れ出る場所があります） 　

　河川などに流出してしまったときには、オイルフェンスや油の吸着マット、吸着剤などを使用し、多くの人手が必要となります。河川法第67条に基づき、かかった費用は流出させた「原因者が負担する」ことになります。農業・漁業、水道等への被害があった場合は、「損害賠償を求められる」こともあります。
また、捨てられたものが原因で下水道管が損傷した場合は、下水道法第18条に基づき修復費用を原因者が負担することとなります。

　廃棄物の処理及び清掃に関する法律や水質汚濁防止法などにより、懲役もしくは罰金が科せられる場合があります。