小金井の指定文化財(国登録有形文化財)
更新日:2019年7月5日
小金井市内にある指定文化財について、写真と簡単な説明をしています。
所在地、指定年月日については、別掲指定文化財一覧をご覧ください。
国登録有形文化財(建造物) 旧中村研一邸主屋
旧中村研一邸主屋
国分寺崖線の南斜面にある中村 研一の旧宅である。建築家・佐藤 秀三の設計で、三角形の大屋根が特徴的な主屋は、切妻造り二階建ての伝統木造を基調に、客間兼居間と食堂を一空間で設けるなど現代的な空間構成を取り入れている。
暖炉の扉などは、佐藤のデザインを特徴づけるアイアンワークである。
玄関床の紅殻を用いた大胆な模様づけは佐藤と中村の共同作業の結晶とされている。
主屋の居間客間
主屋の暖炉扉
主屋玄関の床
国登録有形文化財(建造物) 旧中村研一邸茶室 (花侵庵 )
旧中村研一邸茶室(花侵庵)
茶室の花侵庵は旧主屋の古材を用い、素材の選択と構成に手腕をみせる建築家・佐藤秀三の代表作の一つで、昭和35年(1960)に竣工した。周辺の梅花の香りが建物へ飛び込んでくることにちなみ花侵庵と中村が名付けたと言われています。
主室となる四畳半は、南面に貴人口を設け、北面に床の間、東面に付書院風の出窓を付けている。主室は建設当初のままであり、全体的に竣工時の外観および柱・梁などの主要部材が良好に保存されている。
洋風を主体とした主屋と対比的な数寄屋意匠をもつ簡素な離れ座敷としての性格を強めている。
柱・梁材や天井板など多くの古材が用いられ、部材の随所に当初の痕跡が残され、素朴で個性的な茶室の意匠を実現している。
茶室(花侵庵)の主室
茶室(花侵庵)の転用部材
文化財情報
美術の森
旧中村研一邸は、小金井市中町一丁目11番の美術の森緑地内に所在します。
主屋は、小金井市立はけの森美術館附属喫茶棟(Musashinoはけの森カフェ)として活用しております。
敷地である美術の森緑地の閉園日(月曜・年末年始)以外は原則自由に散策可能です。
茶室(花侵庵)は、施設の老朽化のため、現在公開しておりませんが、今後、活用の方法について検討していく予定です。
はけの森美術館についてはこちらからご覧ください。
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お問合わせ
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