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Vol.15 軍事クーデターからまもなく3年のミャンマーの現状について

更新日:2024年1月16日

 令和6年1月15日(月曜)、小金井市民の島岡ゆずなさんと島岡アウンチョーヘインさんにご来庁いただき、令和3年2月の軍事クーデターからまもなく3年が経とうとしているミャンマーの現状について、お話を聞かせていただきました。
 アウンチョーヘインさんはミャンマー出身であり、娘であるゆずなさんも平成26年から約4年間ミャンマーで暮らしていたことがあり、現地の方々と日常的に連絡を取っているそうです。

 軍事クーデター以後、ミャンマーでは民間人の犠牲者が4千人を超え、軍による空爆や砲撃を逃れるため、200万人とも数えられる国民が山間やジャングルなどに逃れ、避難生活を余儀なくされているそうです。ゆずなさんがミャンマーに滞在した時期は、ちょうどアウン・サン・スー・チー氏が国家顧問として率いる政権が発足した頃で、夜に街中を歩いていても平気なほど、とても安全な国だったそうですが、今や治安や生活状況は一変しているとのことです。
 軍事クーデター当時、スイスへ留学中だったゆずなさんは報道を聞いて大きなショックを受けながらも、ミャンマーのため何かできることはないかと、ミャンマーのために曲を作っていたそうです。日本に帰国してからは、支援金や物資を現地へ送るため、チャリティーステージで歌ってこられました。

 当初「歌を歌うという活動は、本当にミャンマーの方のためになっているのか。自己満足なのではないか」と悩むこともあったそうです。しかし、ある時、チャリティーライブ中に運よく現地とインターネットビデオ通話が繋がり、ゆずなさんの歌を聴いたミャンマーの仲間たちが涙していた姿を見て、自分の思いが届いたと感じ「自分にできる支援を続けよう」と決意されたそうです。今は、歌を通してミャンマーのことを広く知ってもらいたいとおっしゃっていました。

 最近はウクライナ情勢や中東情勢等の新しく勃発した紛争に関する報道が増え、ミャンマーの現状がなかなか伝わってこないという現状があります。そのような中、貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
 ミャンマーの地に再び平和が訪れることを心より願っております。

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